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Subscriberさん
おはようございます。

「あなたのかかりをしようよ! 自分と周りを幸せに出来るよ」
を伝える、
あり方を発見5歳児
『ばなな』でございます。



お話会でぼくは
これから三回に分けて紹介する
「クラスみんなで漢字テストを100点にする」
っていう実践を話しています。



今回、これを小冊子にして
小学生に届けられたらいいなって思っています。



これって人によっては
賛成する方と
受け入れがたいっていう人が
わかれる話です。

ただ、一番言いたいことは
『テストを全員で解決するのではなく』
社会規模や地球規模の課題を
『それぞれのあり方で向き合う』
っていうことです。

今までタイミング待ちをしていて
小冊子にせず
お話会に来た方にだけ話していました。



もう伝えてもいいよ
っていうタイミングが来たので


全文をお伝えします(^_^)







 ぼくの100点は
みんなの100点でできている

                       ばなな先生 作

  
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 そうして、2回目のチャレンジが始まった。
 1回目と、教室の空気はまったくちがっていた。
 林さんは7分でテストを終わらせてさっさと100点をとると、まっさきに矢野さんのところに行った。
 矢野さんが指さした場所に林さんが一画書き入れる。
 林さんの顔をうれしそうで、これがやりたくってやりたくって、テストを早く終わらせたような気がした。
「ぜったい、100点取れるから」
 矢野さんの頭をくしゅってなでた。
 矢野さんは、一画描いてもらうと、あっ、ってほおを赤らめ、のこりの字を書いた。
 林さんが笑った。
 矢野さんは、つよくうなずいた。

 しばらくして、沢井さんも100点を取った。
 みんな自分のテストで精いっぱいのはずなのに、なぜか拍手がおこった。
 先生まで一緒に拍手をしていた。
 沢井さんは、まっすぐに黒田君のところに行った。
「うぜぇよ、書けるから、来なくっていいよ」
 言葉はきたないのに、顔はうれしそうだった。
「これ、書かせてやるよ」
 沢井さんが黒田君の指さしたマスに赤を入れる。
「ほんとうはいらねぇんだけどな」

 黒田君も矢野さんも自分で書ける字が以前に比べかくだんに多くなっていた。
 それでもも全部書けない。
 そこにテストで100点をとりおえたみんながかけつけ、一画、一画と書いていった。
 ぼくも100点をとり2人のところに行った。
 だが、行列が出来て、書くことができなくっていた。
 二人のつくえのまわりを書きおえた子がかこみ、その輪に入りきれない子は、おうえん団みたいに
うしろから「フレー、フレー」ってさけんでいた。
 これが学校一、仲の悪いクラスなのか。

 矢野さん100点!
 黒田君100点!
 教室が、宝くじを当てたように大騒ぎになった。
 みんな100点だ!
 ぼくも天井をみつめ、こみあげてくるうれしさを感じた。
 ひとりで100点取ることも楽しい。
 でも、みんなを自分ごとに思って自分が100点とったらみんなで100点をとりにいくのは最高に楽しい。

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「わたしの100点ってみんなが力を貸してくれてとれた100点でした」
 沢井さんが、給食の時間にあいさつをした。
 そうしてぼくらは牛にゅうでかんぱいをした。
 
「♪ ぼくの100点はみんなのとってくれた一画が入っている ♪」
 だれかがふしをつけて歌った歌を気づくとぼくも口ずさんでいた。



 読んでくれたみなさんへ   
                 よかよか学院校長 ばななせんせい から

 いかがでしたか?
 この物語は、ぼくが教師時代にじっさいに体験したことをフィクションをまぜて書いています。
 多くても7回。
 早いときは2回で、本当に全員が100点とれました。

 みんなで100点がとれると、クラスがまとまります。
 勉強って、自分を幸せにするだけでなく、誰かを幸せにするためにもあるんだって知ります。
 そうすると、一人ひとりが周りの人を「自分ごと」でみつめます。
 周りの人のことを自分ごとにすると、自分のできることは人にやってあげたいと思うようになります。
 一人では難しい問題もみんなの力でクリアすることができる気がします。

 でも、この小冊子を読んでいるとあっさりと100点とっているように感じると思います。
 じつは、とっても難しいのです。
 一番のハードルは「テストは競争や優劣を競うもの」っていう考え方です。
「おしえたらズルい」
「助けたらそんをする」
「テストは順番を知るためのモノ。だからみんなが100点だったら自分はすごい人ではない」
って思いがちなのです。
 特に、大人たち、おわかりでしょうが、子どものお母さんがそう思っているのです。
 お母さんにほめられたいので、子ども達もそう思うのです。

 でも時代は変わりました。
 おしえることを喜んでいる人
 おそわることを楽しんでいる人
 助けるのが好きな人
 助けられることがじつは人助けになるって気づいた人
 そういう人たちが生まれました。
 どの人にも優劣がないのです。

 そして、自分たちの得意なことを無理なくシェアして、課題をクリアする。
 そんな世の中になりました。
 今までは答えと問題がはっきりしていました。
 でも、今では、課題が複雑で難しい答えがたくさんあります。
 こんなときこそ、みんながそれぞれの得意で取り組んだら、100点がとれないテストがない、とぼくは思っています。

 競争の時代から協奏、共創の時代へ

 この小冊子が何かヒントになったら幸いです。
 さぁ、みんなで100点取りませんか。

 ぼくはこの小冊子を書きました。ぼくの役割はこれでおわりです。
 絵を描いてくれる人
 手に取ってくれる人
 人に紹介してくれる人
 教室でやってみる人

 つまり、この小冊子を手にしたらみなさんもすでに誰かのテストに赤い字を書いているのと同じなんです。
 力を貸してくれてありがとうございます
 
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