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ばなな村 開村記 2

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いつもありがとうございます。
毎週月曜日は、
ばななが舘林という縁もゆかりもない土地で過ごす時間を綴った
『ばなな村 開村記』をお届けします(^^)



【ばなな村 開村記】
9月16日 1日目 

いよいよ引っ越し当日。
緊張して朝を迎えました。

息子はテストだというので登校していきました。
幸い、午前中のみ。
午後は舘林の家に帰ってくることに。
茂林寺という最寄り駅へぼくが迎えに行くことにななりました。

午前中は、鴻巣の荷物搬出、午後は館林の荷物運び。
引っ越し業者の担当、工藤さんという方はとっても愛想がいい方で
たくさん話しかけてきました。
「25年も住まわれていたんですね」
「転勤なんですか」
ほかのスタッフが無愛想だったので、際だっていい人に見えました。
「荷造り上手ですよ」
ぼくらをさりげなく褒め、
ちょっとでも手伝おうとすると
「大丈夫です」と制してくれました。

館林の家には、備え付けの家具があるため、
8月からかなりの家具を捨てていってました。

前回の引っ越しは24年前。

家電リサイクル法が始まるよ、と言い出した頃で
タンスを出せば夕方には誰かが勝手に持って行ってくれた
そんな時代でした。

今や家具を捨てるのにもお金がかかるようになりました。
事前に引き取り会社に見積もりをしてもらったら35000円も請求されました。

「いいですよ、ぼくらが処分しますよ」
工藤さんが神に見えた。

冷蔵庫や掃除機など昨日まで使っていたので
どかすとものすごい量のほこりが出ました。

冷蔵庫は8年くらい使っていた。
ほこりの中から子どものおもちゃがでてきたのでびっくりしました。

どんどん荷物がなくなっていく
そのたびに、ぼくらの夫婦の思い出が、子育ての思い出が
ここで仕事を何とかしようともがいていた日々が。

当たり前だと思っていたことが変わっていくことに
寂しさを感じました。

明日も、引き継ぎのためここに来るんだけれど
多分今日と違う気持ちなんだろう。

部屋たちに、場所に
「ありがとう」をいって館林に向かいました。

テストが終わった息子とラインでやりとりする。
ちょうど待つことなく茂林寺駅で落ち合えそうだ。

ところが約束の時間になっても来ない。
引っ越し業者がまもなく到着しそう。

ラインの向こうでもごもごしてる。

電車は普通に走っている。
「まさか舘林?」

ぼくのラインに
「そう」

待ち合わせ場所の茂林寺という駅は各駅停車しか止まらない。
何らかの理由で準急か急行に乗って
館林に行ってしまったんだろう。
そもそも息子の高校の駅は準急も急行も止まらないから
乗り過ごすとしたら一度反対にいって、
気づいて慌てて飛び乗ったやつが急行か準急だったんだろう。

娘と奥さんを家に落とし
すぐに舘林駅へ

申し訳なさそうにして息子がたっていた。
事情を聞くとぼくの予想通りだった。

「ごめんなさいこれお詫びです」
ってアイスを差し出してきました。


午前中、ぶすっとしていた工藤さん以外の方も
午後は緩んだみたいで話かけてきた。

「ここ、広いっすね」
愛想いい。
1人は教え子に似ていた。

「どんどん荷ほどきしちゃってください
 段ボール持って行くから」
って言われガンガン荷ほどきをする。

あっというまに広い収納にとりあえず収まっていく。
のちに、勢いで入れたので大変なことになるのだが、
とにかく片付く。



やがて引っ越し業者の方が帰って行くと
なんか急に寂しさがこみあげ
あらためて、誰も知っている人がいないところで
新生活が始まるんだって思いました。

ファミレス行こうか
4人でココスに行く

あれっ、4人で外でご飯を食べるの
今年の正月以来かもしれない。

なんかほっとする。
みんなも同じなのかもしれない。

ドリンクバーで乾杯する。
これからもよろしくね、
ぼくの口からそんな言葉が出る。

引っ越しで娘のマメさがよくわかった。
なんかこの間話もするようになりました。

さぁ、これからここに村を作りますよ

この村での最初のお話会です。
今週日曜日25日 
13時半から15時

あなたのママでそれでいい、お話会
参加費は1000円
申し込みはこちらへ
https://yokayoka-gakuin.com/
あなたのままで それでいい お話会 (2)
素敵な1日を!  あなたのままでそれでいい
byばなな
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