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[subscriber:firstname | default:Subscriber]さん
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「あなたのかかりをしようよ! 自分と周りを幸せに出来るよ」
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今日は 13年前に出した 旧のメルマガの第1号をお届けします。
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タイトルも違っています。 気負って書いています。 38歳でした。 若さを感じます。
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まもなく 1900号なんですが 「どうしてこんなに続けられたの?」 ってときどき言われます。
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逆説的ですが 「書こう」 とか 「見てもらおう」 って思わなかったからですね。
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たぶん、だれかが早々に褒めてくれたら 応援していますなんて言われたら その期待値で押しつぶされていたと思います。
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皮肉だけれど だれも見てくれなかったから 続けられた。
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でも、人間だから ときどき褒めてほしいって思います(^_^)
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―――――――――――――――――――――――――――――――――― ばなな先生の おきらく 作文教室 NO.1(創刊号) 2007.6.3 -----------------------------------
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はじめまして、私、「作文教室ばなな」の講師「ばなな」ともうします。 このメルマガは、「文を書くことが苦手、作文や日記を書くことが苦痛」 と感じている子どもたちと「書き方を教えたり書くように勧めたりするのは大変だ」と感じている大人の方々へのサポート集です。
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肩の力を抜いて文章を書きましょう、と願いをこめてお届けします。
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■□■ 目次 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■■□■ 1. プロフィール
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3. おきらく作文講座 ■□■□■□■□■□■□■□■□■■□■□■□■□■□■□■□■□■□ -------☆☆☆--------☆☆☆--------☆☆☆--------☆☆☆--------☆☆☆ ◆1◆ばななのプロフィール
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わたしは、かつて公立の小学校教師をしつつ、児童文学を書き、同人誌を出したり賞に応募したりする生活をしていました。 そんなある日のこと、運よく賞をとり、本を出版することができたのです。
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ところがです。 それを境に書くことが苦痛になりました。 テーマが浮かびません。 キャラ、構成、どれをとってもどこかで読んだことのあるものばかり……。 書いては、自分にツッコミを入れて、書き進むことができません。
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それでも「書かなくてはチャンスがない」とばかりに作品を書いては、出版社に送ります。
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断られるのはましなほう、返事すらきません。 編集者に問いただす勇気もなく、それはただ苦しいだけの行為でした。
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わたしは無謀にもそうして教師を辞めてしまいました(笑)
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皆様、予想がつくと思います。 時間があれば書ける、というものじゃありません。
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以前に比べ、さらに書けなくなりました。 能天気な選択をした自分を、責めてばかりいました。
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そんな中、唯一、日記だけは書き続けました。 起伏のない単調な生活をつづり、最後は、明日は成功するんだ、などと決意で結んでいました。
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「そういえば、教師のとき、子どもたちに作文や日記を書かせるのが好きだったなぁ……」 底なしのたいくつな時間の中、過去のことや仕事のことばかり思い出すのでした。
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たしかに、わたしは、作文を書かせるのが好きでした。 冒頭をわたしが書き、続きを書いてもらう作文が講評だったせいで、朝自習のたびに子どもに書かせたものでした。 「健二君が相手チームの選手をかわし、こちらにドリブルしてきました。 ところが足で蹴っていたのはサッカーボールではなく~」 こんなふうにすると、子どもたちは続きを楽しんで書いてくれました。 当然、作り話になってしまいますが、子どもたちの個性がにじみ出て面白いのです。
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また、日記を毎日書かせていました。 毎日書くのは大変なので、「うそ日記」「※ 大入り日記」「四コマまんがつき日記」などのバリエーションを加え、そのどれかを選択してもらいました。 100回全員が書くとお祝いをしていました。
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「うそ日記」など、かえって放課後の出来事をたんたんと書くよりもその子の人柄が見えてきたものでした。
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わたしは、教え子たちが書いた文集を物置から引っ張り出してきて読みかえしました。 日記を書くのが好きになったという子、書けなくて泣き出した子。いろいろと思い出しました。
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すると、はた、と気づいたのです。 わかっていたつもりになって、おざなりにしていたのかもしれません。
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「絵にしろ、文章にしろ、『表現』するということは、クラスのみんなや教師の前で裸になることに似ているな」 書くという行為は、自分をさらす行為です。 クラスの友達にバカにされる。 先生に書き直しされる。 親によその子と比べられる。
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周囲の環境が、こんなふうだったら、気の弱い子は、自分の書きたいことを書けなくなってしまいます。
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編集者に気に入られるには、賞をとるには、評価されるには、とばかり考えていた自分と書けなくて泣きだした子どもたちが重なった瞬間でした。
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「よし、安心して裸になれるような(表現できるような)、そのことを全員で賞賛できるような安全な場をつくろう」
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わたしの苦しみが、こうした決意を生み出したのです。
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こうして、色々な企画を立てては、作文教室をやってみたい、とお願いにあがるようになりました。 あいまいだった方向性も人に話し、企画書にまとめていく中でじょじょに明確になっていきました。
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技術や知識を越えた「書きたい」という想いを掘り出したり守ったりできるといいな、と思っています。
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今回開校するわたしの講座はそういった主旨で行われています。
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※ 大入り日記 ある特定の漢字が文中にたくさん入った日記です。
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-------☆☆☆--------☆☆☆--------☆☆☆--------☆☆☆--------☆☆☆ ◆2◆このメルマガが伝えたいこと
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1.楽しく文章を書くためのアイデアや気持ちのもち方を紹介します。 2.書くことが自分をどれだけ豊かにするのかを体験をまじえてお伝えしたいと思います。 3.作文講座で使用する「お題」を紹介します。そのお題に返信が来て、ここで書いた作品を紹介できると幸せです。
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-------☆☆☆--------☆☆☆--------☆☆☆--------☆☆☆--------☆☆☆ ◆3◆おきらく作文教室
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作文の授業で、子どもたちを観察していると冒頭に神経を使っています。 書いては消したりして悩んでいる子。 ボケッとして、つめをいじったり机の墨に落書きしたりする子。 いつの間にか席を立っている子。 他人に八つ当たりする子。 その反応は色々です。
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「好きなようにしていいよ」と言われると意外とキツイことってありますよね。 冒頭を決めてしまうと、そこからスムーズに話が流れていきます。
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「健二君が相手チームの選手をかわし、こちらにドリブルしてきました。 ところが足で蹴っていたのはサッカーボールではなく~」 先ほどの作文を実際に子どもたちに書かせたことがあります。
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ウニだった。 爆弾だった。 自分のチームに蹴りこんできた。
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着眼点、またその結末もどれも面白く書けていました。
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冒頭こそ、子どもの個性が出る、とお思いでしょうが、それでも個性がにじみ出てくるから不思議です。
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みなさんは、健二君がけっていたものは何だと思いますか。 そして、それはどうなったでしょうか。
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ぜひ、「ばなな」に教えてください。 編集後記にアドレスを書きました。 よろしければそちらまでお願いします。 ☆☆★★☆☆ ☆☆★★☆☆ ☆☆★★☆☆ ☆☆★★☆☆ ☆☆★★ 編集後記
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1回目ということでながめのプロフィールを書きました。 「書く」ということが、本当の自分を見せることに似ているため、書いたものを否定されると、ときに自分を否定されたような気になります。
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書くことでわたしたちはハッピーになります。 そして、書くことでわたしたちは自分のことを知ります。 やがて、書くことでわたしたちは自分が好きになります。
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楽しく、肩の力を抜いて文を書きましょう。 そんな願いをこめてお届けします。
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感想やお書きになった文章はこちらへ! A.kobakichi-w@nifty.com
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発行人 <「ばなな作文教室」講師「ばなな」=小塙 雅多加 >
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ばなな、よくかんばった(^_^)
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No.1896
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