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[subscriber:firstname | default:Subscriber]さん
こんにちは。

「あなたのかかり(あり方)が自分と周りを幸せに出来るよ」
と日本中に伝える、
みなさんのあり方を発見しちゃう感性5歳児
『ばなな』でございます。
[subscriber:firstname | default:Subscriber]さん、あのね……

先生をしていたときの教え子に
谷ちゃん(仮名)がいました。



谷ちゃんは、水泳が得意でした。
得意というレベルどころのさわぎではなく、
所属しているスイミングスクールの強化選手で、
ジュニアオリンピックを目指していました。



「何の泳法の選手なの?」
ぼくが聞くと
「ば、バッタ(バタフライ)」
とおずおずと答えます。
簡単な質問にもはにかんでうつむいて絞り出すように答えます。
ぼくはそのしぐさがとっても大好きでした。



授業中に「谷ちゃん」と突然指名してもその反応は同じでした。
とっさに右手を後頭部のあたりにあてて
「でへへへ」ってうつむくのでした。

答えるのは苦手でも、何事にも真剣に取り組んでいました。
ポートボールでのボールをカットする素早い動きや、
理科の実験器具を丁寧に運ぶところなど
一枚の写真を見るように思い出せたのでした。



それから、20年近くが経ちました。
ぼくは息子が通うスイミングスクールに定期的に泳ぎに行っていました。
保護者だと格安で大人会員になれるのでした。

フリースイム、という自由に泳げる時間帯があり、
ぼくは我流で泳いでいました。
すると、選手コースの子ども達と
シャワーの水をひっかけあっているコーチがいました。
見かけない方でしたので、新しい方が入ったんだ、くらいに思っていました。
じつは、それが谷ちゃんでした。



そんなあるとき、ぼくは水泳指導回数券というのを購入して、
インストラクターに教わってみたくなりました。
バタフライをマスターしたかったのです。
準備運動を終え、シャワーを浴びようとすると、せんせい、と声をかけられました。
「覚えていますか、た、谷山です」
そう言われて、最初は誰なのか分からなかったのですが、
ぼくと目があったら右手を後頭部に当てたので
「あっ、谷ちゃんだ」
と思い出したのでした。




「まだ泳いでいたんだ?」
ぼくが尋ねると、あれからずっと、と。
大学まで泳いでいて、こちらの系列のスイミングスクールに就職し、
転勤でここにやってきたそうです。
念願だったジュニアオリンピックにも出場していたそうです。



一度記憶の糸がほどけると、あとはずるずると思い出されるもので、
あのころからバタフライが得意だったこと。
兄弟関係や家族構成が次から次へとで出来ました。
「よく覚えていますね」
谷ちゃんの方から感心されてしまいました。



レッスンが始まりました。インストラクターはもちろん、谷山君です。
列になり、谷ちゃんの提案するメニューを次々こなします。



谷ちゃんは、生徒さんが自分の所まで泳いでくると、
手を取ったり足を取ったりしてその方をサポートします。
列を見渡すと、ぼくより年配の、そして常連らしい方ばかり。
数人のペアでお話をしています。



そして、谷山君は、と見ると
説明の度にそんな常連の方にいじられて右手を後頭部にあてて笑っています。
その笑顔は小学校の時のままでした。



「あ、こちらの方、ぼくの小学校時代の先生です」
 突然ぼくをみんなの前で紹介しました。
一斉にコチラを向いたので
「谷山をよろしくお願いします」
とボケてみました。

「谷ちゃんって、どんな先生ですか?」 
レッスン生のなかで古株そうな方に聞くと
「とにかく面倒見が良いのよ。
 わたしたち年寄りは別に速くなんて泳がなくって良いの。
 どうせ三途の川を泳ぐんだから(^^)
 カタチを丁寧に教えてくれるの」
 その評価になんだかぼくまでが褒められたような気分になりました。



そしてバタフライの実技に入ると、
一人一人の腰を持って、より深いところまで
体を入れる感覚をサポーとしてくれました。



「バタフライって深く体を水に入れるんです。
その力によってあがっていくんです」
 水泳に関しては歯切れ良く発言します。



 で、とにかく、ぼくに何か言うときに必ず「先生」っていう主語を入れるんです。
「先生、もっと腕を自ら抜いて」
「先生、イメージは両足でクロールする感覚です」

「……、頼む、その先生、っていうのやめてくれ」
とぼくは言いました。

思いながら、
でも、教え子に教えてもらえる幸福感を味わっていました。

谷ちゃんのデモンストレーションを見たとき、
かつて同じように体育の授業で彼に泳いでもらったことを思い出しました。
あの頃と同じようにキラキラしていました。

 
そして何より彼らしさを感じたのは、年配の生徒さんからいじられることです。
「優しすぎるんだから。まじめすぎるのよ」
右手を頭にかかえうつむいているその姿は、
教室でいじられたあの場面と同じでした。



彼をいじることで場が和やかになる。
それはあの小学校4年生の時と何一つ変わっていませんでした。



小学校4年生の自分を「子どもの自分」
もっというと「未成熟な自分」と思い込んでいる人はたくさんいます。



そして、あの頃のままではいけない、と囚われています。 
子どもの頃を否定し
社会や、他人が望む間違えのない正しい自分を作り上げようとします。



スクールが終わって、フリースイムになると、谷ちゃんが話しかけてきました。
「せんせいにほめられたくって※自学を一生懸命やりました」
彼の口からそんな言葉が出てきてびっくりしました。
 ※クラスでやっていた自主自由学習
  好きなテーマでやらせていました

「ああ、ごめんね。当時は自学大賞とかつくっていて」
思わず謝ってしまいました。

谷ちゃんを担任した年からはじめた自学には「月刊大賞」みたいな賞がありました。
教え子からあれは苦しかったと後に言われました。



「でも、認めていたよ。
谷ちゃんがはにかむだけでクラスが和やかになったこと。
 谷ちゃんはすごいっていうことを」
当時、言えなかった、言い切れなかった気持ちを言えて
胸の中がすっきりしました。

谷ちゃんは、プールの中ではにかんでいました。
 

あなたのしぐさは
必ず誰かを幸せにしています



その仕草がまわりはすきなんです





[subscriber:firstname | default:Subscriber]さんの1日が
最高のものだとばななさんは確信しています。




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素敵な一日を
byばなな
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